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サジェストは2chの書き込みよりもタチが悪い?!場合によっては差し止めと慰謝料支払いの可能性も!

ネット誹謗中傷被害というと、真っ先に2chを始めとする大型掲示板への心無い書き込みを連想するのではないでしょうか。ですが、最近では2chへの書き込み以上に深刻な被害を発生させる恐れのあるものがあります。


Googleサジェストが名誉毀損に該当する?差し止めと慰謝料支払いの可能性は?

それは「Googleサジェスト」です。

サジェストとは、Googleなどの検索エンジンに検索ワードを入力した際に、その入力を補助する形で関連検索ワードを補助入力してくれる機能です。問題なのは、この関連検索ワードにブラックなどのネガティブなワードや、ありもしない個人の犯罪歴などが表示されてしまうことです。

サジェストは2chよりも風評被害が大きい!

サジェストなどの入力補助機能は、Googleやyahooなど多くの人が利用する検索サイトの言わばトップページで表示されることになります。そのため、何かを検索してヒットしてからユーザーの目に入る2chなどの掲示板やブログ、SNSなどよりも遥かに多くの人の目に止まる可能性があるのです。

また、サジェストは単語の羅列のみのシンプルな体裁のため、それがかえってユーザー側の想像を掻き立てたり、間違った思い込みや認識、イメージへと膨らんでしまい、これがさらに大きくなると風評被害にまで発展してしまうのです。

Googleサジェストが裁判で差し止めと慰謝料支払いを命じられた

以前からGoogleサジェストは検索エンジンの一機能として捉えられていたため、特定の個人が意図して行う誹謗中傷とは違い、名誉毀損やプライバシー侵害とはならないとされてきました。ですが、このほどある裁判においてGoogleサジェストが名誉毀損に該当するとして、表示の差し止めと慰謝料支払いを命じる判決を出しました。ちなみに、この判決はのちの第二審で覆ってしまったのですが、それでも地裁において一度は名誉毀損やプライバシー侵害にあたると判断されたことは大きいでしょう。

サジェスト裁判の内容について

Google検索で自分の名前を検索すると、犯罪を連想させる単語が一緒に表示され、これによって就職の内定が取り消されたなどとして、Googleに対して裁判を起こし、表示の差し止めと慰謝料支払いを求めました。

第一審の判断

東京地裁の判決では、次のような判断が下されました。

「無関係の単語を閲覧しやすい状況で放置し、男性の社会的評価を低下させた」

これにより、名誉毀損とプライバシー侵害を認め、Googleに表示の差し止めと慰謝料支払い30万円を命じました。
これで一件解決するかに思われましたが、第二審で逆転劇が起こります。

第二審の判断

東京高裁は一審とは真逆の判断をしました。
裁判所の見解としては、あくまで名誉棄損を行っているのはGoogle自身ではなく、その情報をネット上で入力して流した人物であり、Googleは単に「関連ワード」という機能を提供したにすぎないとの見解を示しています。さらに、個人名と単語を自動取得して羅列するだけのサジェスト機能は、そもそも名誉毀損に当たらないとしています。

Googleサジェストの責任は誰がとる?

この判決を見るとどうしてもこんな疑問が湧いてきます。

「じゃあ、Googleサジェストの責任は誰がとるの?」

裁判所の判断では、Googleは関連ワードという機能を提供しているにすぎないと言っています。つまり、Googleサジェストによる責任をGoogleサジェストを作って提供しているGoogleに帰属させないとも取れるのです。

この考からいくと、Googleサジェストで実害が発生しても誰も責任を持たないことになります。あまりにも不可解な見解だと思いますが、今後Googleサジェストによる深刻な被害が増えてこれば、この判断は変わってくるかもしれません。

Googleサジェスト汚染から自分自身を守りましょう

このようにGoogleサジェストによる被害は年々拡大しており、今では「サジェスト汚染」などという言葉も言われるようになったくらいです。現状の所、このサジェスト汚染については法的な解決がとても難しい傾向にあります。削除請求も損害賠償請求も通用しない以上、後できることとしては、以下の2点くらいでしょう。

サジェストに対応するネガティブサイトの削除請求

Googleサジェストは検索ボリュームだけではなく、その検索結果に対応するサイトの存在も表示に大きく影響するようです。そのため、定期的にネガティブワードと検索して、表示されてくるサイトに対しこまめに削除請求をするなどといった対策が必要です。

別のキーワードで上書き

サジェストに出てくるキーワードは一定の数に限られます。ネガティブなワードを消したい場合は、別のワードで押し出すしかありません。これについては、ネット誹謗中傷業者などに相談しましょう。

Googleサジェストの表示差し止めと慰謝料支払いは今後の課題

このように、現時点ではGoogleサジェストによる名誉毀損、プライバシー侵害とそれによる慰謝料請求はそう簡単には認められない方向となっています。ただ、被害については年々深刻化してきていますので、もしも今後同種の裁判が提訴された際には、注目して見守りたいところです。