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2chの歴史からわかる2chの真の怖さとは?

個人のブログやホームページよりも、アクセス数の多い掲示板の方がネット誹謗中傷による損害が大きくなる傾向にあります。その中でも特に深刻な被害となる可能性が高いのが、皆さんもご存知の「2ch」です。

もはや大手企業でさえ、2chの誹謗中傷対策を取らなければならない時代になった今、2chに関する基礎知識は危機管理上、必ず知っておくべきでしょう。

そこで今回は2chの誹謗中傷対策をする上で、必ず知っておくべきそのネット上の歴史などについて解説したいと思います。

Contents

2chは渋谷のスクランブル交差点よりも人に見られている?

渋谷のスクランブル交差点

2chはその名前がとても有名ですが、実際どの程度の書き込みが日々されているのかをご存知でしょうか。統計データによると、2016年現在における日々のレス数は全板を合計しておよそ280万にも上ります。

ちなみに、世界的にも通過人数が多いことで知られている、渋谷のスクランブル交差点は、青信号1回あたりの通過人数が約3,000人、1日あたり50万人と言われています。

一人が1日あたり5回書き込んだと考えても、2chの方が多いことになります。
つまり、2chに書き込みをするということは、ある意味渋谷のスクランブル交差点のど真ん中に広告を出すよりも多くの人の目に入るということなのです。

そう考えると、2chの掲示板に誹謗中傷記事を書かれるということは、非常に深刻な被害へと発展する可能性が極めて高いのです。

2chはなぜ有名になったのか?

そもそもなぜこれほどまでに2chが有名になったのでしょうか?

皆さんも気がついた時には、2chという言葉をご存知だったかと思いますが、その名前がここまで世間に知れ渡ったのにはちゃんとした理由があるのです。

2chという掲示板は、1999年に開設されましたが、当初は1日のアクセスが1万件程度の掲示板でした。これでも当時にしては非常に多いアクセス数ですが、このアクセス数が爆発的に増えるきっかけとなった出来事が2回発生したのです。

まず最初に起きたのが1999年の「東芝クレーマー事件」です。

大手電機メーカーのアフターサービスに腹を立てたユーザーが、その一部始終をネット上の掲示板で公開しことをきっかけに、2chのアクセス数が爆発的に伸びたのです。

さらにその翌年、今度はバスジャック犯が2chに書き込みをしたことで有名となった「西鉄バスジャック事件」が発生し、その知名度は一気に全国区となったのです。

当初はネット上の住人にしか認知されていなかった一つの掲示板に過ぎなかったのですが、これらの大きな事件との関わりをきっかけに、その認知度が飛躍的に向上し、それまでネットに興味がなかった人までも2chの掲示板に引き寄せることとなり、現在の巨大な掲示板に至るのです。

2chは実は2つある?

ちなみに、皆さんがいう2chは厳密には2つあります。

それは、「2ch.net」と「2ch.sc」です。

2ch.netと2ch.scの削除請求の違いとは?

実は2chは2014年にこの2つに分裂してしまったのです。

ことの発端は、2ch.netの創設者である西村博之氏がサーバー料金の未払いを理由に運営陣全員とともに解任され、これに代わって2chの管理人にジム・ワトキンスが就任したのです。なお、サーバー料金の未払いの発端となったのは、2014年に起きた2chの個人情報流出事件により2chビューアが販売中止に追い込まれたためです。

これによりジム・ワトキンスが2ch.netの新管理人となったわけですが、これを創設者の西村氏は「違法な乗っ取り行為」と批難し、これに対抗すべく2ch.netを完全にコピーした2ch.scを開設するに至り、結果として2chが2つ存在することとなったのです。

なお、2ch.scは2ch.netを自動的に転載するようになっており、2ch.net側で「転載禁止」と表示している文字については、自動的に顔文字に置き換えるなど2ch.scは完全なコピーサイトとなっています。

2chの真の怖さとは?

ネット誹謗中傷において、2chを強く警戒しなければならない理由は、その匿名性とその特徴にあります。2chの書き込みはすべて匿名での投稿となるため、書き込んだ人もそれを読んで転載する人も、非常に軽はずみな気持ちであることが多いため、これが被害を拡大させる一つの要因となっています。

さらに、2chはその特徴として、誹謗中傷や悪口などネガティブな書き込みが集まりやすいことでも有名です。そして、恐ろしいことに、書き込みがネガティブであればあるほど、そのアクセス数が多くなっていくのです。

ですから、一度2chに事実無根の悪評を書き込まれると、そこにアリの大群ようなアクセスが集中してしまうのです。

このように、2chはその特徴からもともと誹謗中傷の書き込みの温床となりやすい傾向にあるため、ネット誹謗中傷対策を講じる際には、2ch対策は必須だといえるでしょう。

なお、万が一2chに誹謗中傷する書き込みがされた場合は、2chの削除請求に強い弁護士に依頼しましょう。