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IPアドレスとドメインの違い、変換方法について

インターネットに纏わる専門用語の中で、比較的よく登場するのが「IPアドレス」です。普段なんとなく使っているこの用語ですが、中にはその意味を間違えて認識している人も少なくありません。そこで今回はこのIPアドレスの正しい知識について解説したいと思います。

Contents

IPアドレスとは?

IPアドレスとは、ネットワーク上のパソコンなどの機器に割り振られた「識別番号」のことを言います。

IPアドレスは基本的にプロバイダと契約して、インターネットの使用を開始した時点で割り振られるため、ユーザーが個別に設定する必要はありません。これをグローバルIPアドレスといい、パソコンなどによって全て違うIPアドレスが割り振られ、インターネット上の住所のような役割を担います。
なおIPアドレスは「211.1.100.131」といった感じで、数字で表記されます。

IPアドレスとドメインの違い

インターネット上の住所といえば、「ドメイン」を思い浮かべることと思います。ドメインはホームページアドレスやメールアドレスにも用いられていますが、先ほどのIPアドレスと何が違うのでしょうか。

結論からいうと、ドメインもIPアドレスも意味しているものは同じです。
つまり、IPアドレスをアルファベット表記に変換したものをドメインと呼んでいるのです。ですから、どちらもインターネット上の住所を表すものであることに変わりはありません。
では、なぜドメインがあるのかといえば、それは利便性の問題です。数字の羅列であるIPアドレスよりもアルファベット表記のドメインの方が、人が識別しやすいからです。

IPアドレスとドメインの変換方法

このようにIPアドレスとドメインは同じですが、表記が違う以上それぞれのデータを変換する機能が必要です。そしてこの変換する役割を担っているのがDNS(Domain Name System)です。このDNSサーバーがIPアドレスをドメインに変換してくれるため、私たちはホームページを閲覧したり、メールを送信することができるのです。

動的IPアドレスと固定IPアドレス

グローバルIPアドレスには、IPアドレスが定期的に変更する「動的IPアドレス」と、固定される「固定IPアドレス」があります。動的IPアドレスの場合、モデムやルーターの電源をオンオフするだけで、IPアドレスが変更したります。一般的なプロバイダとの契約内容では、通常はこの動的IPアドレスになっています。

これに対し固定IPアドレスは、モデムやルーターの電源を落としても、IPアドレスが変わらない固定型のIPアドレスのことを言います。主にビジネス用で用いられ、自分でサーバーを構築して公開する際などに便利です。

ローカルIPアドレス

プライベートIPアドレスとも言いますが、これはご家庭や会社内など内部におけるネットワークで割り振られるIPアドレスの事です。

先ほども言いましたが、IPアドレスとは、ネットワーク上の住所です。そしてその住所はネットワークに接続された機器ごとに割り当てられるため、たとえご家庭や会社内など限られた範囲のネットワークだとしても、ネットワークを介して通信をするにはIPアドレスが必要なのです。

そしてこのIPアドレスの割り当てを行っているのが「ルーター」です。

ルーターのDHCPという機能により、ネットワークに接続されたパソコンなどの機器に対して、自動的にローカルIPアドレスを割り振ってくれます。皆さんがパソコンを購入して、様々な機器と接続する際に、いちいちローカルIPアドレスの設定をしなくて良いのは、このルーターが自動的にローカルIPアドレスを割り振ってくれるからなのです。なお、ルーターの管理画面から手動で割り当てることも可能です。

ローカルIPアドレスを確認したい場合は、コマンドプロンプトを起動させて「ipconfig」と入力しEnterを押せば、現在割り振られているローカルIPアドレスを確認することが可能です。
ここで確認ができない場合、ルーターとパソコンの物理的な接続が確立できていないことになります。また、もしもここでローカルIPアドレスが確認できるのに、インターネットなどが繋がらないという場合は、モデムやブラウザの異常などの可能性が考えられます。
これらの場合は「ipconfig /release」と入力しEnterを押すことで、現状のローカルIPアドレスをリセットすることができます。そしてさらに「ipconfig /renew」入力してEnterを押すと、再度ローカルIPアドレスを取得することができます。もしもパソコンがうまくネット等に繋がらない場合は、一度試してみると良いでしょう。

まとめ

このようにIPアドレスと一言で言っても、様々な種類があり、その性質も違ってきます。ここで覚えておくべきことは、IPアドレスとはネットワーク上の「住所」である、ということです。その概念をしっかりと頭に入れておけば、他にも難しい用語が出てきても、IPアドレスの意味を見失うことはないでしょう。そして、このことはIPアドレスをアルファベットに変換したものである「ドメイン」にも同じことが言えますので、合わせて覚えておきましょう。