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最近流行しているLINEの問題点といじめについて

LINEは現代の日本において、無くてはならない便利な連絡ツールだと言っても過言ではありません。
LINEがあれば、無料でメッセージの送受信が出来るうえに、通話まで出来てしまうからです。LINEを使い始めてから、メールをあまり使用しなくなったという人もいるのではないでしょうか?

メールのようなメッセージ機能を持ちつつ、通話も出来る、しかも無料と、一見いい事だらけのようですが、実はその一方でLINEには様々な注意点が潜んでいます。
そこで今回は、特に未成年がLINEを使用する際の問題点と、親が出来る対策について考えていきたいと思います。

Contents

既読スルー

LINEには、自分が送信したメッセージを相手が読んだかどうかがわかる「既読」表示機能があります。メッセージを「既読」の状態にしておいて、返信をしない事を「既読スルー」と言います。

例えばLINEで「今週の土曜の午後どこかで会わない?」というメッセージを友達に送ったとします。メッセージの横に「既読」と付けば、相手が読んでくれたことがわかります。
大人だったり、社会人であったりすれば、たとえ既読が付いたのに返事がその日に来なかったとしても、
「仕事が忙しいんだな」
「手が離せない用があるんだな」
「あいつ、いつも返事遅いよな、まあそういうヤツだな、昔から(笑)」
などと考え、緊急の用事では無い限り全く気にしないものです。

未成年でも、そのような考え方が出来る子も勿論たくさんいるでしょう。

しかし、中学生、高校生くらいの学生にとっては、「今週の土曜の午後どこかで会わない?」と友達にLINEを送って既読も付いたのに、数分で返事が来ないという、いわゆる「既読スルー」の状態は、本人にとっては大問題となる可能性があるのです。

返事が来ないことで、「私とは会いたくないんだ・・・」と勝手に想像して落ち込んだり、「読んだらすぐに返事をするのが常識なのに一体何だよ!?」と、自分の常識を相手に押し付けてしまったりします。
自分の子供がそのように考えてしまうタイプであるなら、LINEはいつ返事をするかは自由なものであり、別にあなたを無視しているわけではないこと、人には人の考え方やペースがあることを教えてあげましょう。

また、友達にそのような子がいるなら、「後でゆっくり返事を書きたいタイプだから返信が遅れることがあるかも」「忙しい時は返事出来ないこともあるからごめんね」と、予め断りを入れておくといいとアドバイスしましょう。

そして一番良いのは、LINEはあくまでもコミュニケーションツールの一つにすぎず、実際に会って相手の表情を見ながら会話することが一番重要であることを、普段の家族生活の中で伝えるようにしましょう。

LINEいじめ

LINEには、グループトークという機能があります。
一対一のメッセージのやり取りではなく、数人のグループでメッセージが送りあえるのです。
そして最近、この機能を利用したいじめが最近増えて問題になっています。

よくあるのが、いままで仲良くしていたグループから、急に外されるというケースです。
「仲間はずれ」や「無視」と同じようないじめを、LINE上で行うということです。

また、グループトークで、
「昨日みんなで行った遊園地、超楽しかったよね!」
「そうそう、ジェットコースターは怖かったけど!」
「でもその後にクレープ食べたうちら最強!」
などと、対象者を誘わずに遊びに行き、その楽しかった感想をわざと対象者に見せつけ、疎外感を味わわせるようないじめもあります。

このようないじめは、された方は精神的に大変ダメージを受けますが、LINE上で行われていることなので、親にとっては非常にわかりにくいのです。
親として出来ることは、普段から子供と話す機会をたくさん設け、子供の些細な変化を見逃さず、SOSに気付いてあげることでしょう。

課金システム

LINEの魅力の1つが、様々な感情を簡単に表現出来る「スタンプ」です。
無料で使えるスタンプもありますが、ほとんどが有料です。
声が出たり、動いたり、芸能人や有名キャラクターのスタンプもたくさんあり、LINEをやっている人なら、つい欲しくなってしまうでしょう。だいたい、1つのスタンプのセットが240円、もしくは120円します(2016年12月現在)。あれも欲しい、これも欲しいと買っていたら、すぐに数千円に膨れ上がります。

また、LINEには、連動しているゲームアプリがあり、そのゲームで遊ぶと、LINEの友達内での自分のランキングが表示されます。もっとランキングを上げたい!あの子よりも上に行きたい!という気持ちから、ゲーム内の通貨を購入、アイテムはだいたい「ガチャ」という、何が出るかは分からないランダム形式のため、欲しいアイテムが出るまで課金してしまいたくなるシステムになっています。

こちらの価格は、ゲームによりけりですが、多くのゲームはすぐに数万円使ってしまうレベルです。

子供のスマートフォンの支払い請求の明細書を見たら、利用料が5万円を超えていた!などということにならないよう、ゲームアプリをインストールしたいときは親に相談すること、課金はせずに基本的に無料の範囲内で遊ぶこと、欲しいスタンプがある場合、買ってもいいかどうか親に許可を取ることなど、ルールを決めておくべきでしょう。

また、子供が勝手に課金出来ないようにスマートフォンを設定する方法もあるので、親はその方法を知っておくことも大切です。

終わりに

このような話を聞くと、LINEなんて使わなければいいのに・・・、と思うかもしれませんが、スマートフォンをとりあげ、子供にLINEの利用を辞めさせるのは早計です。
友達みんなが使っているLINEを自分だけやっていないとなると、その時点で子供が仲間はずれにされてしまう可能性もあるからです。

また、やってはいけないと強く禁止すればするほど、やりたくなってしまい、親の目の届かないところでこっそり使うようになってしまうかもしれません。

LINEで問題が起こらないよう、普段から子供とは密なコミュニケーションを取りながら、親として正しいLINEの使い方を教えるようにしていきましょう。