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引用と盗用(転載)の違いは?

インターネットの発達により、web上には数多くの文章が溢れています。それらの大部分は、簡単にコピー・ペーストすることが出来てしまうため、他人が書いた文章をあたかも自分が書いたものであるかのようにして発表する故意の盗用や、引用とはどういうものかを理解していないがために結果的に転載になってしまっているというケースが多々見られます。

文章を転載されてしまった側も、転載してしまった側も、こういったことを防止するためには、「引用」と「盗用」の違いとそのルールをしっかりと理解することが大切です。

引用とは何か

まず、引用とはどういうことかですが、大辞林第三版によると
「いんよう【引用】
( 名 ) スル古人の言や他人の文章、また他人の説や事例などを自分の文章の中に引いて説明に用いること。」
(出典:三省堂)

と書かれています。
では、引用するにあたって、どんなルールがあるのでしょうか?
著作権法の第32条によると、

「第三十二条  公表された著作物は、引用して利用することができる。この場合において、その引用は、公正な慣行に合致するものであり、かつ、報道、批評、研究その他の引用の目的上正当な範囲内で行なわれるものでなければならない。」

と定められています。

更に、文化庁によると、引用における注意事項として、以下のように明文化されています。

「(注5)引用における注意事項
他人の著作物を自分の著作物の中に取り込む場合,すなわち引用を行う場合,一般的には,以下の事項に注意しなければなりません。
(1)他人の著作物を引用する必然性があること。
(2)かぎ括弧をつけるなど,自分の著作物と引用部分とが区別されていること。
(3)自分の著作物と引用する著作物との主従関係が明確であること(自分の著作物が主体)。
(4)出所の明示がなされていること。(第48条)」

(出典:文化庁 著作物が自由に使える場合)

他の人が書いた文章を引用しつつ、自分の文章を発表したいと思っている人は、引用について良く知り、上記の注意事項を必ず守るようにしましょう。

盗用とは何か

大辞林第三版によると、

「とうよう【盗用】
( 名 ) スル
他人のものを盗んで使うこと。許可を得ないで用いること。」

(出典:三省堂)

と解説されています。
引用における注意事項が守られていなければ、意図的な場合は勿論、そうでなかった場合でも、それは盗用であると見なされます。
これらのことを踏まえ、ネット上で引用する際は、かぎ括弧や括弧を用いて自分の文章と引用文を区別し、わかりやすく出典を明記してそのURLを張り、引用元の許可を得ることが必要となります。

盗用と盗作

ここで、「盗作」について見てみましょう。
デジタル大辞泉によると、

「とう‐さく〔タウ‐〕【盗作】
[名](スル)他人の作品の全部または一部を、そのまま自分のものとして無断で使うこと。また、その作品。」

(出典:小学館)

とあります。
ネット上における盗用は、盗作となり得る場合もあります。
例えば、ブログや論文の文章の助詞だけを書き換えて自分が書いたものとして投稿したり、言い回しだけを変えて発表したりするケースです。文章をそっくりのまま使用(転載)したのではないから大丈夫、と思っている人も多いですが、これも立派な盗用、盗作にあたります。

「盗用」を防ぐ為には

自分の文章を盗用、転載されたくない場合は、「無断転載禁止」「引用する場合はこちらまでご連絡を」などと記しておきましょう。
しかし、残念ながら、それだけでは盗用をなかなか防ぐことが出来ないのが現状です。
そこで、作成したサイトやページを、いち早くGoogleに認識させるという手段が有効です。
これを、「インデックス」と言いますが、Googleでは、インデックスされた日時が早い方のサイトをオリジナルであると判断することがあるため、文章や、酷い時はサイトそのものを盗用された場合の対策となります。
代表的なインデックスのやり方としては、Fetch as GoogleというGoogle公式ツールを使う方法があります。

転載と名誉毀損

2013年、インターネット上に書かれていた中傷記事を、別のサイトに転載していた場合でも名誉毀損に該当するとの判決が東京高等裁判所で下されました。
転載は勿論してはいけませんし、文章を引用する場合も、それが他人を中傷するような内容となっていないか十分に注意しましょう。
また、ネット掲示板上の書き込みをまとめて編集した、「まとめサイト」も、名誉毀損に該当することになり得るため、そういったサイトを運営する際はより一層の注意が求められます。

まとめ

現代は、SNSやブログの発達により、誰でもすぐに自分の日記や思想をWeb上に発表することが出来るため、気軽な気持ちで他人の文章を無断で転載してその感想を述べたり、サイトに掲載されていた面白い出来事をさも自分の体験かのように書いて発表するなど、引用のルールが守られていないケースが大多数です。

しかし、それは著作権法違反に該当し、最悪、訴えられる場合もあるのです。
このようなことにならないよう、他人の書いた文章を引用する際はルールを守ったうえで行いましょう。