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ステーキハウス店員が冷蔵庫に入った写真を公開し炎上した事例

ツイッターに画像を投稿するということは、一体どういうことなのか、ツイッターユーザーの多くは、果たしてそのことについて正しく認識しているのでしょうか。自分はジョークのつもりで投稿しても、それがジョークとして相手に伝わるかどうかは別問題です。

対面でのジョークであれば、万が一誤解を招いたとしてもすぐその場で修正することができます。

けれども、ツイッターの場合は一度情報が拡散してしまうと、それを閲覧した一人一人に弁解することは不可能です。つまり、自分の意図しないままに、どんどん情報が拡散していき、最終的にはとんでもない大問題にまで発展してしまうのです。
今回は、まさにそんな状況に陥ってしまった、一人の専門学校生の実例をご紹介したいと思います。

事件はステーキ店で起きた

ことの発端は、本人の軽はずみな投稿から始まりました。東海地域に本拠地をおく人気ステーキハウス「ブロンコビリー」の足立区の店舗に勤務していたアルバイト学生Xが、バイト勤務中にツイッターでこんな投稿をしました。

「バイトなう 残り10分」

そもそも、バイト中にツイッターを投稿すること自体、勤務怠慢のはずですが問題はそこではありません。学生Xはこのつぶやきとともに、キッチンに据え置かれた大型冷蔵庫に体の大半を入れて、そこから顔だけ出した状態を撮影した画像を同時に投稿したのです。

果たして本人はどんなつもりでこの画像を投稿したのでしょう。
きっと軽い悪ふざけで注目を浴びたかったのでしょう。

けれども、今の世間はそんなに甘くはありません。ちょうどこの年は「ローソンのアイスクリームケース事件」など、バイト中の不適切、不衛生な画像投稿が原因で様々なトラブルが発生していて、消費者の意識がこういったツイッターの不適切な画像投稿に敏感になっていたのです。そのため、学生Xの投稿からわずか1時間程度でその画像は激しい非難とともに、一気に拡散していったのです。

炎上を煽ってしまった第二の失敗

さて、ここまででもすでに取り返しのつかないような状態ですが、それでもまだこの時点で画像を削除して謝罪すれば、ことはもう少し穏便に収まったかもしれません。けれどもこの学生Xはさらに間違いを犯します。
この画像を非難する投稿に対して、あろうことか次のようにつぶやいてしまったのです。

「いちいち面白がってうぜーな。しらねぇーやつが面白がって拡散とかいってリツイートしてんじゃねーよ。しらねぇーやつなのにいちいちだりーんだよ」

この投稿がすでに炎上していた状況をさらに悪化させてしまったのです。

ツイッターなどのSNSによる投稿は、炎上するのも早いのですが、投稿者がその過ちを早く認めて修正すれば、比較的早く沈静化するケースもあります。けれども、フォロワーに対してこのような挑戦的な口調で返してしまうと、それは何倍にもなって跳ね返ってくることになります。

事実、このつぶやきによって、より一層その情報は拡散され、その翌日にはブロンコビリーの本社にまで苦情の電話が殺到することとなってしまったのです。

「ステーキハウスの冷蔵庫に入る事件」から学ぶべき2つの教訓

この事例から学ぶべきことを2つのポイントに絞って解説します。

1:個人情報は特定される

本人はまさか自分の実名が特定されるとは思っていなかったことでしょう。

けれども、ツイッターの投稿者の情報は、プロフィール情報やそれらに関連付けされたfacebookなどの情報によって比較的簡単に特定されてしまいます。この事例ではわずか1時間程度の間に本人の氏名、バイト先、学校名、学科までが次のような投稿によって特定されています。

「【拡散希望】!ブロンコビリーでバイトしている●●専門学校保育科の●●君がお店の冷蔵庫に入って遊んでるよ!!最近あれだけニュースで騒がれてるのに学習能力ゼロだね!!こんな奴に保育されたくないよね!!」

ネット住人は、このようなネガティブな情報には過剰に反応する傾向にあるため、あっという間に炎上へとつながってしまうのです。
つまり、SNSでこのような画像を投稿するということは、世界に向けて自分の「実名」で大恥をさらすことに他ならないのです。

2:多額の損害賠償が待っている

当該事例で注目となったのは、損害賠償請求です。
事案が発覚した当初、ブロンコビリー側は、アルバイト定員を解雇した上で損害賠償請求も辞さない姿勢をみせていました。

それもそのはず、この一連の事件によって、ブロンコビリーは大きく信頼を失い、足立区の店舗も閉店を決断せざるを得なくなったからです。一部専門家の意見では、2000万円程度の請求が可能ではないかとの見方もありました。

ただ、実際は当該ツイッターの投稿による損害額を算出することは簡単ではなく、さらに本人が学生ということもあり、実質的には親に頼る以外賠償能力はないに等しいため、実際に請求がされたかどうかは定かではありません。ただ、法的には不法行為として損害賠償請求をすることは十分可能でしょう。

実名が汚されることの代償

結局この学生Xは、実名が特定されてしまったため、自身が通う学校の生徒にまでその失態を知られてしまうこととなり、もはやこれまでのように明るく街を歩くことは難しくなってしまったようです。

以前はネットの「匿名性」が問題視されることもありましたが、昨今ではSNSの発達により簡単に個人の特定に至ってしまうため、以前とは違った問題が出てきているように感じます。

いずれにしても、軽はずみな投稿で人生を台無しにしないよう、ツイッターに画像やつぶやきを投稿する際には、一旦投稿したら後に引き返せないことをよく認識した上で、本当にそれをアップロードしても大丈夫なのかどうか、よく考えてから投稿するよう心がけましょう。