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wikipediaで誹謗中傷された場合の削除方法

今やネット上の無料百科事典となっているwikipediaですが、ここには一般的な用語だけではなく、企業名や個人名で検索しても詳細な情報が表示される場合があります。

ポジティブな情報であれば何の問題もありませんが、中には事実無根の投稿や悪意を持った誹謗中傷などがされているケースもあり、これが深刻な風評被害となっています。

では、万が一wikipediaに誹謗中傷する書き込みがされた場合、それを削除するにはどうしたらよいのでしょうか。

Contents

Wikipediaの運営目的とは

wikipedia
そもそもwikipediaとは何の目的で存在しているのでしょうか。

wikipediaの目的は「中立的な観点」から情報源を作り上げることを目的としています。

wikipediaへの投稿はログインIDがあれば誰でも可能ですが、投稿する際には必ずその「情報源」が明らかであり、検証できるものでなければなりません。そのため、一個人の価値観や見解を書くことはできません。
また、あくまで中立性を保持しなければならないため、自作自演での投稿など自分に関する投稿はできません。

wikipediaはどんな目的で運営されているのか

wikipediaにおけるページやファイルを削除してもらうためには、wikipedia上で削除依頼をして審議を経た上で合意が得られることが必要となります。ここが他のネット掲示板の削除依頼と決定的に違うところです。

wikipediaに削除依頼をすると、Wikipediaの不特定の利用者が削除すべきかどうかを審議します。その結果削除すべきとなれば、管理者が削除するという流れになります。このように、削除するかどうかの判断は、Wikipediaの運営サイドの一存ではなく、利用者の合議により決するとしている点が他の削除依頼と全く異なる点となります。

《参考》増え続ける誹謗中傷被害!弁護士に相談するメリットと、対策業者との違いとは?

なおこの審議には最低でも1週間はかけることが明記されています。ただし、次のような場合については、1週間以内に削除される可能性があります。
「権利侵害が発生していて緊急に対処する必要性がある場合」

Wikipediaの削除依頼の方法

Wikipediaは以下の内容については削除対象となるとしています。

1:Wikipedia以外の著作物をコピーしたものや同一性が高いもの
書籍や他サイトなどから直接コピーしたものは削除対象となります。

2:引用が著作権法の要件を満たしていないもの
引用する際には、出典元を明記する必要があるため、これがない場合は削除対象となります。

3:プライバシーを侵害するもの
住所や電話番号などの個人情報がWikipediaに流出している場合は、プライバシー侵害として削除対象となります。

4:他者の名誉を傷つけたり名誉毀損罪侮辱罪、信用毀損罪に問われる可能性がある者

5:他者の利益を侵害する可能性があるもの

これらの情報については、削除依頼をすることで、削除される可能性が高いと考えられます。なおプライバシー侵害については、審議を省略して緊急に削除してくれる場合があります。この場合、以下のような手順で対処します。

ステップ1:対象となるページの執筆者に対してノートページで対話を行い、問題解決を試みる。

ステップ2:削除依頼の対象となるページに事前編集を施します。ただし、当該ページが保護されている場合は編集ができないため、次のステップへ進みます。なお、記事の内容についてはその編集により、画像などのファイルの場合は、それを上書きするファイル(削除依頼中であることを示すファイルのアップロード)などにより削除します。

ステップ3:削除依頼テンプレートの貼付
削除対象のページに削除依頼テンプレートを貼り付けます。

ステップ4:依頼サブページを作成する
削除依頼のテンプレートリンクから依頼サブページを作成します。そこに削除理由などを記載します。

ステップ5:Wikipediaの削除依頼に掲載する

このようにWikipediaの削除手順は、他のネット掲示板とは全く違い非常に複雑化しています。

また、日本語版のWikipediaには論争を尽くした結果決裂した場合における仲裁組織はないとのことなので、もしもの時は最終手段として法的手段に打って出るしかないでしょう。この場合、運営側を相手取って名誉毀損などを被保全権利として削除請求するとともに、プロバイダ責任制限法に基づいて発信者情報開示請求をするなどの対処法が考えられます。

《参考》発信者情報開示請求書の書き方・弁護士に依頼するメリット

ただ、Wikipediaについては、2chやtwitterなどのように過去に削除を訴えた事例があまりないため、どのような対処が正解なのかはまだ確立されていないと考えたほうが良いでしょう。そのため、もしもWikipediaで誹謗中傷された場合は、とりあえずネット誹謗中傷に詳しい弁護士に相談してみると良いでしょう。

《参考》発信者情報開示請求書の書き方・弁護士に依頼するメリット

《参考》ネット誹謗中傷の犯人を特定するやり方と弁護士に依頼するメリット